Sunday, November 17, 2019

ラ・ラ・ランド 感想

評価★★★★☆
ララランドは不思議な映画です。話の筋だけで言えば、すぐに終わります。ありきたりのラブストーリーです。ラブストーリーですが、決して恋人同士で観てはいけません。その理由はまた後程書きます。あとは年齢を重ねてから観た方がいいかもしれません。この理由も後程。ミュージカルなので、その辺で好き嫌いが別れるかもしれませんね。色々なものを詰め込んだお菓子箱のような映画です。

まず表にあるのはラブストーリー。喧嘩のシーンが良かった。あれはリアルでしたね。こちらが特に気にしていなければどうということもない会話。むしろ相手を気遣ってのものなのに、ほんの少しのわだかまりがあって、相手の言葉の端にそのわだかまりが掠めるのに気付いてしまう。それによって会話のレールが少しずれてしまう。お互いがちょっと不味いなと感じ、修正しようとするも、ボタンの掛け違いになって、どんどんおかしな方向に進んでしまう。で、結果怒鳴りあい。

「夢を諦めないで!」という応援であったり、逆に「夢が叶わなくっても、それはそれでいいじゃない」という慰め(?)だったり、観る人によってで捉え方が変わってくる。最初に恋人同士で観てはいけないと書きましたが、この映画は自分の過去を振り返らされます。恋愛に関しても、ありますよね。あのときあの人と別れなかったらとか、あの人と付き合っていたらどうなっていたのかとか。最後のシーンでそれを思わされてしまいます。最後のシーンで画面が流れていますが、見ているのはきれいな映像。そして美しい音楽に気持ちの半分を自分の内面に向かわせてしまいます。目は画面を向いていても心は自分のことに思いを馳せてしまう。

では恋人同士で観るのはまずいとして、誰と観るのが良いのでしょうか。友達同士? いやこの映画は一人でこっそり観るのがいいのではないでしょうか。通常映画は、特にラブストーリーは登場人物の誰かに感情移入して、「かわいそうだ」とか、「しあわせになってよかった」などと感じるものでしょう。あるいは話の筋に酔いしれるみたいな。それがこの映画では自分の人生を思い返して、いろいろ振り返らされてしまうのです。そのため、ある程度経験を積んだ人が観るといろいろ思うことも出てくるのではないかと思います。

映画の画面を観るのではなく、自分の内面を観るという不思議な感覚を味わえた映画でした。

ナイト&デイ 感想

評価★★★☆☆
トム・クルーズが格好いいのはもちろんですが、キャメロン・ディアスが面白いです。あんまり好きな顔ではないのですが、時にものすごく美人に見えるのがすごい。

組織を裏切った凄腕スパイとそれに巻き込まれる一般女性という内容。トイレで化粧直しをしているあいだ、トム・クルーズが闘う描写があるのですが、トイレの中ののんきな様子と外のアクションとの対比が面白い。特に外で闘う二人が揉み合ってトイレのドアにぶつかるのですが、その「ドンドン」という衝撃に対して「入ってますよー」というとぼけた返事が面白かったですね。あとはカーアクションはまぁまぁかな。緊迫した場面と、とぼけた会話というのが全編を通して続きます。

逆に不満なのは展開の安易さ。特に敵に捕まった後の脱出シーン。あれはないわー。病院からの脱出シーンも同様。でもこれはさっきの敵からの脱出シーンと対応させているのだから、しかたないのか。あとは最後のおち。うーん、あれはまぁあんなもんかとも思いますが、でもそれで「おー、そうくるか!」とはならないでしょう。誰かが言っていましたがこの映画は、女性がトム・クルーズを見てカッコいいー、キャメロン羨ましいー、となるおしゃれ映画であります。ターミネーターやダイハード的な面白さを求めて見ちゃうと、ちょっとがっかりするかもしれませんね。

とはいえ、2時間退屈せず見ることができましたし、頭を空っぽにして見る映画としては良いのではないかとも思います。ということで、評価は星三つです。

プラダを着た悪魔 感想

評価★★★★☆

おしゃれ映画ですね。ファッション雑誌が舞台なので当たり前ですけれど。ダサい(?)アン・ハサウェィが、みるみるおしゃれになっていく様子を見て、「私もああなりたい~♪ ブランドの服、買ってちょうだい」となってしまう映画でもあります。

でも実際、服によって雰囲気がガラッと変わりますね。あまりファッションに興味がなかったのですが、何か恐ろしいものを見せられた感じもします。アン・ハサウェィが最初に着ていたコートやセルリアンのセーターも最初は特に違和感を感じませんでしたが、後の変身を見ると、陰口をたたかれる程度にダサかったというのがわかりました。そういった意味ではファッションの啓蒙映画だともいえるでしょう。

ストーリーに関してはまぁ色々あります。嵐の日に飛行機で帰らせろや、ハリーポッターの発売されていない原稿を読ませろ、という無理難題。あとステーキのくだりはやりすぎでしょう。後半で実は悲しみを抱えているんですよ、なんて言われても全然同情できませんよ。

あとは、違う男に一瞬乗り換えたところ。あの辺、軽いなぁ。そりゃ、友達も愛想をつかしますよね。めでたしめでたしという結末のようになっていますが、なにかもやっとしたものを感じないわけにはいきません。

エミリー・ブラントが演じているのがエミリーという第一秘書なのですが、これはたまたまなんですかね? 好きな女優さんなんですが、あの化粧はどうしたものか。まぁ、アン・ハサウェィの比較対象としてあまりイケ過ぎてもいけないというところでしょうか。

メリル・ストリープが演じる、弱った時のおばあさん感もすごい。これは演技もそうなんでしょうけれど、キャリアウーマン時のメイクが素晴らしいってことでもありますね。アカデミー賞の主演女優賞を取ったんでしたっけ?いろいろ書きましたが、結構面白かったです。頭空っぽにして見ることができる映画としてはかなり良いのではないでしょうか。

ジャッカルの日 感想


評価 ★★★★☆

登場人物それぞれにしっかりとしたバックグラウンドがあるのが良い。そしてそれぞれの人物の物語における役割が非常に考えつくされていて面白い。

中でもOASのボディガード、コワルスキーの存在がすばらしい。最初コワルスキーはロダンのボディガードをしていて、ロダンのもとに訪れるカッソンとモンクレアの腕を締め上げる。このあたりややコミカルに描かれており、コワルスキーの役割はこの小説のやや重々しい雰囲気の中でのちょっとした息継ぎのようなものなのかと思われる。

ところが実はそうではなくてそのあとジャッカルが、カッソンとモンクレアがつかまるまでその存在に気付かなかったコワルスキーの存在に気付かせることで、ジャッカルの能力の高さ、つまり、カッソン・モンクレア<コワルスキー<ジャッカル、ということを示すことになる。なるほどジャッカルのすごさを表現するためにコワルスキーという人物を出したのかと思っていたら、さらにその後そのコワルスキーが物語の中で重要な役割を果たす。

このコワルスキーほど物語中で重層的に役割を果たす人物はいないが、その他にも出てくる人物人物にそれぞれ過去があり、性格がある。何よりすごいのは内面描写を極力避けながら、その行動と言葉から彼らの性格を滲み出させている点だ。そして内面描写がほとんど無いことから物語のスピード感はたまらなく速い。割と分量はあるが一気に読み進めることができるのではないだろうか?

途中ルベルの視点のパートでやや停滞しかける場面もあるような気がしないでもないが、最後の最後まで緊張感を保ち続け読ませられる傑作であります。

Tuesday, July 7, 2009

英単語

devise は「考案する」という意味。
device は「装置」という意味。

装置は「考案されたもの」、つまり device は devise の名詞形。

Monday, July 6, 2009

思うこと


ニャーニャーニャー 抱っこは嫌いだ。離してくれよ~。 何かいいことあるかなぁ なんて考えていても何もいいことは起こりはしない。 何かいいことを見つけてやろう と考えることで何かいいことと出会うのだ。

ネコは日向ぼっこをすることで毛に紫外線を浴びてビタミンDを作るらしい。 いやビタミンCかもしれない。いやビタミンAだっけかな? それも違うかもしれないけど。
しかし6月の時点で気温30度を越すなんて、やっぱり地球は温暖化しているのだろうか? 暑いなぁ。 でも暑いからといって薄着で寝ると、夜は寒いんだよな。
まぁ、そんな感じです。